作品解説
女性初の文化勲章受章 松園画伯の最高傑作
『序の舞』文化勲章受章
上村松園 筆/監修 上村淳之
美の系譜・上村家三代目
上村淳之画伯監修のもと、
原画のもつ臨場感と艶やかで繊細な色調をきめ細やかに優美に再現。
■一作一作丁寧に施されたシルクスクリーンにより格調高い松園芸術を見事に再現。
近代美人画の最高峰・上村松園が晩年、自身の理想の女性像を描ききった名作中の名作。
昭和23年に女性としてはじめて文化勲章受章の栄誉に輝いた、上村松園画伯。格調ある近代美人画の完成者として、日本画壇の歴史に燦然たる光芒を放っています。簡潔な構図、卓抜したデッサン力、精緻な筆使い、上品な色調。そしてなによりも、描かれた女性たちの息づかいまでもが聞こえてきそうな豊かな情感は、他の画家の追随を許さず、多くの美術館、博物館に所蔵されています。本作品『序の舞』は、平成12年に重要文化財の指定を受けた画伯の代表作です。凛とした面差しの佳人が扇を手に舞う緊張感に満ちた一瞬を、流麗な筆致で描き上げ、美しく、誇らしく、清らかで、すがすがしく… 画伯が生涯をかけて追い続けた真の女性美が見事に表現されています。
このたび、松園画伯のご令孫で現代花鳥画の第一人者
上村淳之画伯監修のもと、共同印刷(株)が誇る高度な複製技術で特製絹本に刷りあげ、そのうえから一作一作丁寧にシルクスクリーンを施し原画さながらの臨場感を生み出しました。さらにこの名作を心ゆくまでご堪能していただけるよう本格的な三段表装仕立ての軸装と、シンプルななかにも上品な雰囲気が漂う高級木製額におさめた額装をご用意いたしました。いずれも松園芸術にふさわしい格調高い仕上がりです。ぜひこの機会にご所蔵いただき、松園芸術の最高峰にして最高傑作『序の舞』を貴方様のものとなさってください。
作品詳細情報
作品名 |
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品番 |
AK-US51 |
AR-US51 |
作家名 |
上村松園 |
技法 |
多色刷り美術印刷・シルクスクリーン併用 |
用紙 |
特製絹本 |
サイズ |
縦83.8cm×横49.6cm |
額・軸寸 |
縦184.3cm×横67.6cm |
縦75cm×横86.5cm |
表装/額装 |
【軸装】 三段表装 天地:魚子地宝冠牡丹裂 中廻し:小石畳地更紗紋緞子
風帯・一文字:竹屋町紋 軸先:為塗 箱/柾目桐箱・タトウ入り |
【額装】 木製和額・アクリル付き 重量/約5.7kg
付属品/黄布袋・紐付き
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監修/発行 |
監修/上村淳之 発行/共同印刷(株) |
納期 |
受付後3週間前後
(納期のご質問・ご要望等承ります。) |
作家プロフィール
明治 8 年 京都市生まれ。12歳で京都府画学校入学、鈴木松年(のちに幸野楳嶺、竹内栖鳳に師事)
明治23年
第3回内国勧業博覧会に〈四季美人図〉を出品。
来日中の英国コンノート殿下のお買い上げになり評判となる。
明治33年
画壇での地位を固め、パリ万国博覧会に〈母子〉を出品。
昭和11年 『序の舞』を発表。
昭和16年 帝国芸術院会員となる。
昭和23年
女性初の文化勲章受章。
昭和24年 逝去、享年74.