作品解説
特別な名画に特別なこだわり・天然のラピスラズリの輝きで甦る、あの感動
本年はフェルメールが描いた作品で現存する30数点のうち、
6点が日本で公開される、まさに
フェルメール・イヤーです。当ギャラリーではこれを記念し、原画にも使用されている天然のラピスラズリを存分に使用した、夢の復刻画『真珠の耳飾りの少女』『デルフトの眺望』をご用意いたしました!
美術館で観た感動…。あの臨場感を忠実に再現するため、詳細なデータをもとに最新にデジタル技術を駆使し、油彩画用布製キャンバス生地に顔料を吹きつけ、さらにその上から原画に使われている天然のラピスラズリを熟達の絵師により着彩。原画のクラックまでも見事なまでに再現された高精度な画面と、色彩の復刻にいたるまで本物の素晴らしさを徹底的に追求して制作されました。天然ラピスラズリの着彩には、数多くの美術館や寺院の所蔵品修復などを手がけてきた、絵師・福島武史氏が担当。精緻を極めた色彩の復刻は必見です。
自然界にわずかしか存在しない青色。
“星のきらめく天空のかけら”といわれたラピスラズリ石。古代エジプトでは神に捧げられ、王族のみが所有を許された神秘の力を秘めた宝石でした。また17世紀当時は金よりも高価とされたたいへん貴重なものでした。
■額装の説明
『真珠の耳飾りの少女』…華やかな金箔調仕上げ。
『デルフトの眺望』…重厚感漂うダークブラウン色
20世紀のフランスの文豪プルーストをして「世界でもっとも美しい風景画」といわしめた名作
現存するフェルメールの風景画わずか2点のうちの1作。フランスの文豪・プルーストが絶賛してやまない、油彩風景画の代表作です。
デルフト…フェルメールが生まれ、生涯を通して愛した町。1654年火薬庫の大爆発で変わり果てたこの町の復興を願い描かれたといわれています。この『デルフトの眺望』は、技巧と細工も素晴らしく、本来、人の目では確認できない光の点描や心地よい陽の輝き、色彩のコントラストに目を奪われます。さらに大気を水の色調、建物と人物、それらのものが絶妙に調和を奏で、臨場感を最大限に引き出しています。後にフランスの評論家トレ・ビュルガーや20世紀最大の贋作事件を引き起こすファン・メーヘレンもこの作品に魅了されたといわれています。“一度見たら忘れられない”名画がここにあります。
作品詳細情報
品番 |
AR-JV14 |
作品名 |
デルフトの眺望 |
作家名 |
ヨハネス・フェルメール |
技法 |
PXジークレー・岩絵具手彩色(天然ラピスラズリ)・メディームタッチ加工 |
画面 |
油彩画用布地キャンバス |
サイズ |
縦36.0cm×42.5cm |
額寸 |
縦52.0cm×58.5cm |
額装 |
ダークブラウン仕上げ樹脂製 ※額装は、光や角度によって色の見え方が多少変化いたします。詳しくはお問合せください。 |
重量 |
約3Kg |
制作 |
(株)大塚巧藝新社 原画所蔵/マウリッツハイス美術館
|
納期 |
受付後3週間前後 (納期のご質問・ご要望等承ります。) |