作品解説
真筆『令和記念 御神号』尺五立
天見通命裔(あめのみとおしのみこと) 荒木田守明 筆
「令和」初となる新年を奉祝する、伊勢神宮ともゆかりの深い天見通命裔による得難い珠玉の真筆掛軸
■ 「令和」の幾久しい弥栄を祈願する「鳳凰の印」と神様の御印として尊ばれる「神璽の印」
荒木田氏の署名の上部には瑞鳥 鳳凰が国花である菊をかかげ、中央に配された「令和」の文字とともに令和の御代の幾久しい弥栄を祈願しています。また中央には「神璽の印」とよばれる尊い印が捺されています。この印は、御神号や御札などに捺されるものとして尊ばれ、この印が捺されたものは、神様のみたまを分霊されたものとし、ご祈祷がなされた証でもあります。
■ 高貴な「黄櫨染」と、冠位十二階で最上位の色とされる紫地に菊桐紋の特別表装
■ 伊勢の地の神聖な山の土と水が練りこまれた陶製勾玉を特別謹呈
2019年5月1日、我が国は天皇陛下御即位にともない「令和」の御代を迎えました。大きな祝意と歓喜のなか、「即位後朝見の儀」から始まった数々の国事行為や重要祭祀は、11月の「大嘗祭」をもって締めくくられ、天皇陛下が皇祖神を祀る伊勢神宮に赴き、一連の行事が恙なく斎行されたことを告げる「親謁の儀」に臨まれました。
本作『令和記念 御神号』は、「日本書紀」にも登場し、天照皇大神が鎮座する伊勢神宮ともゆかりの深い天見通命の末裔、荒木田守明氏が、新元号「令和」初めてとなる新年の幕開けを奉祝し、一筆一筆肉筆にてしたためた有難くも尊い掛軸です。神々しい文字に秘められた品位は、神様にお仕えする選ばれた家系であればこそです。中央には神様の御印として古くから尊ばれている「神璽の印」と、さらに令和の御代と天皇陛下の幾久しい弥栄を祈願する瑞鳥 鳳凰の印が捺され、作品のもつ神々しく厳かな趣を一層高めています。
表装にもこだわりが尽くされ、高貴な「黄櫨染」に、御神鏡にも使われる唐花菱を散らした中廻や、冠位十二階において最上の色とされる紫地に吉祥の象徴、菊桐紋をふんだんに用いた金襴も華やかに格調高く仕上げられています。真筆ならではの墨の香も清々しく、心は晴やかに澄み渡り大いなる喜びと感動が貴方様を包み込んでくれることでしょう。
輝かしい「令和」初めての新年の幕開けを奉祝するご家宝として、また貴家の繁栄と安寧と祈願するこのうえないお掛け物として、ぜひこの機会にご愛蔵賜りますよう心よりおすすめ申しあげます。
荒木田守明(あらきだもりあき)
「日本書紀」などにも登場する「天見通命」の末裔で、由緒ある伊勢神宮禰宜の家系に生まれる。禰宜とは「祈ぎ(願い)」の意味で、神に祈請する者という意味をもち、宮司を補佐し祭祀を執り行う立場にあります。御神号を謹書することが許され選ばれた役職でもあり、神に仕えるとともに秘伝の書法を体得。荒木田氏が心身を清浄にし、書き上げられる厳かな御神号です。
作品詳細情報
品番 |
AK-AM03 |
作品名 |
真筆掛軸『令和記念 御神号』尺五立 |
作家名 |
荒木田守明 |
技法 |
真筆 |
本紙 |
紙本 |
紙寸 |
40×108.4cm |
軸寸 |
53.2×187cm |
表装 |
大和三段表装(天地:綿シナパー、中廻:特別製唐花菱金襴、一文字・風帯:紫地菊桐金襴 、軸先:陶器本) |
収納 |
作家題字、署名(共にシルクスクリーン)、落款入り桐箱 |
備考 |
※真筆のためお届けの作品は墨の濃淡や文字の大きさ等が写真のものとは微妙に異なる場合がございます。 |
納期 |
受付後1〜3週間前後 |