作品解説
【オリジナル木版画】作家直筆サイン、落款・限定番号入り
桜花図の第一人者、中島千波が描く爽春の富士
『富士爽春』 中島千波
満開の桜越しに聳える霊峰富士を、桜花図の第一人者・中島千波画伯が絵師となり描き上げたオリジナル木版画作品『富士爽春』。画伯の代表的なテーマ「桜」と「富士」が、伝統木版技術によって柔らかく色鮮やかに表現された、日本人の魂を揺さぶる名作です。
2013年6月、ユネスコ世界文化遺産に登録された富士山。
富士山は、四季折々に美しく変化し私たちの目を楽しませてくれるだけでなく誇りや希望、そして夢を抱かせてくれます。
古来より信仰の対象になり多くの芸術作品の源泉にもなってきました。
本作品『富士爽春』は、40年以上の長きに渡り全国の名桜を訪ね歩き、桜花図の第一人者として不動の地位を築かれた、中島千波画伯が世界文化遺産登録を記念して木版画のために描き上げたものです。
作品は巨匠の作品を数多く手がけ、90有余年の伝統を誇るアダチ版画研究所の熟達の職人の手により、一枚一枚入念に制作された手摺木版画。千波芸術と対峙するように、彫師が15枚にも及ぶ山桜の版木に彫り、その版木を摺師が水性の顔料を用いて30回も摺り重ねるという、伝統的な浮世絵と全く同じ技法で制作された価値ある美術作品です
。
幾重にも重なる花びらや、春霞に包まれた富士山…
。
爽やかな春の風景を見事に映し出した本作品は、画伯直筆のサインが入れられ、金泥仕上げの豪華な木製額に納めてお届け致します。是非この機会にご所蔵いただき、ご自宅にて千波芸術を心ゆくまでご堪能ください。
作品詳細情報
品番 |
AR-NC84 |
作品名 |
富士爽春 |
作家名 |
中島千波 |
技法 |
木版画 |
版数摺数 |
15版30度摺 |
用紙 |
越前生漉奉書(人間国宝・岩野市兵衛) |
彫師 |
新實護允・岸千倉 |
摺師 |
久保田憲一・京増与志夫 |
画寸 |
33.3×45.5cm |
額寸 |
56×67.5cm |
額縁 |
特製木製額 |
監修 |
(公財)アダチ伝統木版画技術保存財団 |
制作・発行 |
アダチ版画研究所 |
限定制作 |
200部
作家直筆サイン、落款・限定番号入り
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納期 |
受付後1〜3週間前後 (納期のご質問・ご要望等承ります。) |
作家プロフィール
1945年 長野県上高井郡小布施に生まれる。
1969年 第54回院展(東京都美術館)に初出品初入選。
1971年 東京藝術大学大学院を修了。
1977年 第32回春の院展、第62回院展でそれぞれ奨励賞受賞、以後数回受賞。
1993年 東京藝術大学美術学部助教授に就任。
1994年 朝日新聞社主催でパリ三越エトワールにて「中島千波の世界・パリ展」開催。
1997年 東京藝術大学美術学部教授に就任。
2002年 成田山東京別院深川不動尊・内仏殿格天井の原画(100号)完成。
2003年 日本橋・丸善で中島千波展「木版画10年の軌跡 現代に生きる伝統木版画の世界」開催。
2013年 東京藝術大学美術学部教授退官。
現在 東京藝術大学名誉教授・日本美術家連盟常任理事。